目次
株式チャート
株式チャートの見方を知っていますか?
ここを知らないで株式投資をしてはいけません。
前回はIRなどで判断材料を解説しましたが、そこを理解しただけでは投資は出来ません。
もう少し深堀し株式チャートを理解する事で、勝率は上がります。
投資をする上で結局は色々な物を組み合わせて考えるスキルが必要になるのです。
なので1つの物で判断することは出来ないでしょう。
その中の1つが
「チャートの見方」
になります。
チャートと聞いただけで
「難しそう」
「ややこしい」
「めんどくさい」
と感じるかもしれないが、意外と簡単です。
なのでIRとチャートを理解したら株式投資をしてみましょう。
整理表
「NYダウ」
「日経平均」
「S&P500」
「TOPIX」
というのは何となく聞いた事があるかと思います。
NYダウ=有名企業30社の平均株価
日経平均=有名企業225社の平均株価
S&P500=有名上場企業500社の時価総額
TOPIX=有名一部上場企業全銘柄の時価総額
と覚えておきましょう。
特徴としてはNYダウ・日経平均は1社の影響力が強い為、個別銘柄の影響が出やすくなっています。
その為、若干信憑性にかける部分があるでしょう。
最近ではS&P500・TOPIXが出た事で、平均ではなく時価総額で見る為正しいリスク分散が可能となった。
ここは何となくでいいので覚えておきましょう。
チャートを見る3つのポイント
株式チャートを見る時に重要なのは3つだけです。
「ローソク」
「移動平均線」
「出来高」
になります。
ここを理解できればチャートは簡単に見ることが出来ます。
ローソク
ローソクを見る事で投資家のその時の動きや、勢いを把握する事が出来ます。
そしてローソクにも
「陽線」
「陰線」
というものがある。
始まりの価格より上がった=陽線
始まりの価格より下落した=陰線
と覚えておきましょう。
そして実際のチャートを見てみると青と白のローソクがあります。
これは株価が上がって終わったローソクなのか、下がって終わったローソクなのかを示している。
白いローソクの下部が始値で上部が終値なので、上がって終わった株価になる。
青いローソクは上部が始値で下部が終値なので、下がって終わった株価になる。
なのでマーケットがオープンして
上がって終わったのか?
下がって終わったのか?
はローソクの色をみる事で分かります。
ヒゲ
高値と安値はヒゲをみる事で分かります。
ヒゲの1番上=高値
ヒゲの1番下=安値
です。
高値とはマーケットがオープンして1番上がった株価
安値とはマーケットがオープンして1番安値の株価
になります。
ローソク理解テスト
ここでローソクを理解できたかテストをしてみましょう。
上記のグラフをみてください。
Q1
1月1日の始値はいくらか?
Q2
1月2日の安値はいくらか?
Q3
1月2日の終値はいくらか?
Q4
1月3日の高値はいくらか?
Q5
1月4日の終値はいくらか?
Q6
1月4日の安値はいくらか?
これをしっかりと理解できていれば、ローソクをみる事は出来ます。
Q1=90円
Q2=90円
Q3=95円
Q4=105円
Q5=105円
Q6=95円
ローソクはこの様に見ていきます。
出来高
出来高とは
「投資家の注目度」
を示す物になります。
売買された取引量で、投資家の注目度バロメーターになる。
買う側
売る側
が必ずいますが、双方の売買成立量が多いほと多くなります。
これは物販の仕組みと変わりません。
例えば水を売る場合にも
売る側
買う側
が必ずいて水が多く売れたと言う事は、水が多く買われたと言う事です。
出来高が低い=投資家が注目していない
しかしこの出来高は突然上がる事もあります。
例えば
「特許取得」
「業務提携」
などがあります。
出来高は投資家の注目度がしっかりとわかるので、注目しておきましょう。
移動平均線
移動平均線は
「どれだけ儲かった人がいるか?」
が分かります。
5日平均
25日平均
75日平均
で平均をとっています。
5日平均は過去5日間での終値の平均
25日平均は過去25日間での終値の平均
75日平均は過去75日間での終値の平均
移動平均線より終値が上にあれば、儲かっている人が多いと考えましょう。
単純に移動平均線より上で終値の時に買った人は儲かるし、移動平均線より下で買った人は儲かっていない。
この様に移動平均線は、儲かった人が多いか少ないかが分かります。
移動平均線の狙い目
移動平均線とあまりにもかけ離れている場合は、狙い目です。
ローソクよりも移動平均線がかけ離れている場合は、下がる見込みが大きい。
何故かというとローソクと移動平均線は、いつかクロスするからです。
なので移動平均線よりが低すぎると、ローソクが下がる引力が強くなる。
なのでローソクと移動平均線の相互性を見て判断しましょう。
株の買い時はいつか?
株はいつどのタイミングで買えばいいでしょうか?
ローソクの四角い部分は胴体と言いますが、胴体は勢いを示しています。
胴体=投資家の買いと売りの勢い
と覚えておきましょう。
なので胴体が長ければ長いほど、勢いがあったと言う事です。
例えば車のブレーキを想像してみて下さい。
スピードが遅い=止まるのが早い
スピードが早い=止まるのが遅い
と言うのはわかると思います。
これは胴体も同じ原理です。
なので胴体が長ければ勢いがあるので、今後も上がる可能性が高い。
投資家が勢いよく買っていれば、次の日も買われる可能性は高くなります。
ヒゲ
ヒゲとはブレーキで反動を示しています。
例えば始値から売る人が多ければ、ヒゲの安値がつく。
しかしそれ以上に買う人が多ければ、終値は高くなる。
そうなると売りたい人よりも買いたい人が多くなるので、今後も買いたい人が多くなって上がる傾向にあります。
ヒゲを見る事でこの様な傾向を指標に出来ます。
例1
この状況は買いの投資家よりも、売りの投資家が多い状態です。
なので次の日も下がる傾向が強いでしょう。
例2
ヒゲのない陰線=大陰線と言います。
投資家達は迷いなく売りの状態。
なので次の日も下がる傾向が強いでしょう。
例3
コマ=ヒゲも短く投資家達が迷い方向性が出ない状態。
保ち合い相場(もちあいそうば)
と言われ上がる可能性も下がる可能性もあります。
移動平均線で買いのタイミング
青(短期線)=5日平均線
黄色(中期線)=25日平均線
赤(長期線)=75日平均線
になります。
そしてこの移動平均線から、買いのタイミングの見極めが出来るのです。
これにはフレームワーク的な物が存在する。
「ローソク」
「短期線」
「中期線」
「長期線」
が順序よく並んでいるとそのまま上がり続ける。
そして順序よく下がっていると下がり続ける。
保有継続推奨
「ローソク」
「短期線」
「中期線」
「長期線」
が順序よく並んでいるとそのまま上がり続ける。
そして順序よく下がっていると下がり続ける。
投資家の状態
移動線よりも上にローソクがるとその期間儲かった投資家が多いと言えます。
ゴールデンクロス
ローソクが上になり短期が長期をクロスした状態を
「ゴールデンクロス」
や
「デットクロス」
と言われます。
皆さん株は上がった時だけ儲かると考えていますか?
実は株と言うのは下がる時に儲かる人の方が多いです。
上がる時にほとんどの確率で儲かる状態が
「ゴールデンクロス」
です。
例えば短期線が底値の状態から長期線とクロスして上がり、ローソクよりも上に行く。
これは絶対的に買いのタイミングです。
逆に短期線が長期線よりも上で、ローソクよりも下にある状態から短期線がクロスして下がっている状態。
これはデットクロスと言って、絶対的に売りのタイミングになります。
タイミングのズレをなくす方法
タイミングのズレをなくす為に、日足チャートを使いましょう。
「安値圏でのゴールデンクロス」
「高値圏でのデットクロス」
は投資家の中で共通認識なので、信頼性が高いです。
食事にはマニュアルはありませんが、マナーはありますよね?
それと同じで
「株式投資にもマナーがある」
と言う事です。
乖離率
過去5年間の乖離率は必ず分析しておきましょう。
「移動平均線とローソクが何%乖離していたら、下がる確率が高いから売りに出す」
という決め事は重要になります。
逆に
「移動平均線とローソクがタッチしたら買いに入れる」
と言うのを買う前と売る前に決めておくと、株式投資が楽になるでしょう。
株式投資の心得
株式投資は感情的になっては絶対にダメです。
しっかりと実績と統計で行いましょう。
「長期的にIRを見て最終的に上がるか?」
「中期的にIRを見て最終的に下がるのか?」
を分析し更に
「いつ買っていつ売るか?」
をチャートを見て判断しましょう。
「出来高」
「移動平均線」
「ローソク」
を組み合わせ、更にIRの情報を掛け合わせる事で、負けない株式投資が可能になるでしょう。
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