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財務スキル
皆さん財務スキルを勉強していますか?財務スキルと聞いて
「めんどくさい」
「眠くなる」
「意味がわからない」
とイメージする人がい多いですが、実は凄く簡単です。実際に私も最初はチンプンカンプンでした。
例えば友達と食事に行って繁盛しているお店だと
「このお店儲かってそうだねー」
と言う会話は誰でもした事があるかとい思います。
財務スキルとはこの
「儲かってそう」
と言うイメージしている事を、実際に数字に落とし込むスキルになります。
なのでこれから起業をしたい!
お店を出したい!
と言う方は、本当ここでお店を出して儲かるのか?
がわかってしまいます。
今後起業でも投資でも財務スキルは必須なので勉強していきましょう。
PLとBS
PL=一定期間の経営の成績表
BS=期末時点の財政状態の指標
PLやBSと言われて何が何だか分からないと思うので、先ずはこの様に簡単に覚えてしまって大丈夫です。
損益計算書PL
実際に損益計算書と調べるとこの様な表が出てきますが、全て覚える必要は全くありません。
この表は損益計算書を簡単にまとめたもので、赤い部分が出て行くお金。
青い部分が入ってくるお金になります。
先ずはここまで頭を整理しましょう。
税理士や会計士は難しく説明しますが、至って単純なものなので
「難しい」
と言うイメージを頭から無くして、簡単に考えていきましょう。
PLを理解する事が出来れば企業の儲けの仕組みが分かり、事業へ反映出来ますし他の人の事業の状態もわかる為、投資などに非常に役に立ちます。
資生堂のPL
上記の表の中で化粧品会社資生堂のPLはどれか?
こんなものを見ても分かるわけがありませんが、PLを理解できればどれが資生堂のPLなのかわかってしまいます。
PLが読めると自分の事業の状態を把握出来たり、投資する時にこの会社はこれだけ儲けがでる様になってるんだ!
と分かる様になります。
なのでPLを読めることは重要なのです。
PLの仕組み
PLの仕組み=収益と費用を比べて利益(又は損失)を出している。
例えばりんごを100円で売った(収益)。
りんごを80円で仕入れた(費用)。
利益20円。
100(収益)ー80(費用)=20(利益)
となります。
この様に簡単に考えて大丈夫です。
利益の種類
利益と言っても損益計算書には複数の利益があり、決算書をIRで見ると5種類存在します。
何がなんだか分からないかもしれませんが、当期純利益は最終的に残るお金なのでそれ以外の4種類だけ理解すれば大丈夫です。
売上総利益
カフェを営んでいたらコーヒーを売る事が本業になります。
例えばコーヒーを50円で仕入れて100円で販売したら、最終的に50円が残る。
単純にコーヒを売ってその対価にお金を貰った物が売上になります。
そしてコーヒーの原価が売上原価。その差額が売上総利益になるのです。
営業利益
営業利益=売上総利益から一般管理費(販管費)を差し引いて算出。
コーヒーを売るには人、場所、集客が必要になります。
直接的にコーヒーを売る為のコストではなく、それ以外の間接的に商品を売るコストです。
例えば従業員給料、広告費、賃料などで、これを販管費と言います。
全ての売上ーコーヒーの原価ー販管費=営業利益となります。
経常利益
経常利益=本業で獲得した利益に、本業以外で獲得した収益と費用を加算して算出。
本業以外で毎月継続的に発生する利益になります。
一時的ではなく毎月なのでイベントやレッスン料がここに当たります。
売上高+営業外利益ー売上原価ー販管費ー本業以外のコスト(イベント人件費や場所代など)=経常利益になります。
税引前当期純利益
税引前当期純利益=当期に発生した全ての事情を加味した利益。
毎月ではなく単発的、突発的な損益で、店舗のトイレやキッチンの修理代や店舗の売却などになります。
売上高+営業外利益+特別利益(店舗の売却や株の売却)ー売上原価ー販管費ー営業外費用ー特別損失=営業利益
当期純利益
全体の売上−原価=売上総利益
売上総利益−販管費(人件費や家賃など)=営業利益
営業利益−営業外損益(毎月発生する本業以外の利益)=経常利益
経常利益−営業外利益(突発的な損失)=税引前当期純利益
税引前当期純利益−法人税=当期純利益
この当期純利益が最終的の残るお金になる。
損益計算表
損益計算表=特定の期間における会社の経営の成績表
右側が本業売上+本業以外の売上+突発的な売上=収益
左側が本業仕入れ原価+販管費(人件費や家賃など)+営業外費用(イベントゲスト費など)+特別
損失=費用
収益−費用=利益
単純にPLとはこの様に考えていきます。
資生堂のPLはどれか?
ここまでを理解して資生堂のPLがどれだか考えてみましょう。
先ずは資生堂の事を整理していく事で、どれが資生堂のPLなのかにたどり着きます。
資生堂のイメージ
資生堂のイメージをしてみると
「化粧品の原価って安いってテレビでやってたな」
「全国のデパートに資生堂のブースがあったなー。あれは費用を掛けてるな!」
「CMで大女優ばかり使ってるから、宣伝費がめっちゃ高いだろな!」
「資生堂はパッケージや製造全て背負わないといけないから、そんなに利益率は高くないだろな!」
この様に自分なりに資生堂のイメージをして行ってみましょう。
イメージ①
化粧品の原価は安い
化粧品の原価は安いと言うことは、③は売上原価が93%だからあり得ないよなー?
と考えたら③は資生堂のPLではない事が分かりますよね?
イメージ②
全国のデパートに美容ブースを配置しているから、お金を掛けてるだろなー
CMで大女優を起用しているから相当お金掛けてるだろなー
これらは販管費に当たります。
直接的ではなく間接的に化粧品を売るコストを凄く掛けている事が予想つきますよね。
①と②では販管費が②の方が高いので②が資生堂のPLなのではないか?
イメージ③
マーカーの利益率って低いよなー。しかもCMで大女優ばかり起用して、利益率49%になる訳がないな!
と言う事で①は資生堂のPLではない事が分かります。
PLの考え方
①Facebook
②資生堂
③ぴあ(チケット転売)
facebookはIT企業で原価が非常に低くなる為、利益率が高くなります。
資生堂は化粧品自体の原価は低いですが、CMなどで間接的に化粧品を売るコスト(販管費)が高くなる為、利益率は当然下がります。
さらにぴあと言う会社はチケットの転売会社なので、チケットを買い取って色を付けて販売する形の為。
原価が高く利益が低い会社になります。
この様にPLを読める事で、他社の経営状態を把握する事が出来ます。
損益計算書
損益計算書の詳細で100円のコーヒーを売るには、この様な仕組みになっております。
財務スキルは非常に重要な物なのでしっかりと勉強をしましょう。
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